2023年09月01日

羽釜で美味しい米を食べよう!炊き方やお手入れの仕方を解説

羽釜で美味しい米を食べよう!炊き方やお手入れの仕方を解説

「美味しい米が食べたい…」と思ったことは、誰でも一度はあるでしょう。もちろん炊飯器のご飯も美味しいものですが、羽釜で炊いた米は一層美味しく感じられます。なぜ羽釜で炊くと米が美味しいのか、疑問に感じる方は多いかもしれません。こちらの記事では、羽釜で米を炊く手順やお手入れの仕方を解説しています。美味しいご飯を食べるためにも、ぜひ最後までお付き合いください。

羽釜で米を炊くとなぜ美味しいの?

米の美味しさを決める要素として食感や粘り、甘みといったものがあり、米はもちろん米を炊く道具によっても大きく違いが生まれます。そのなかでも、とくに大きく変わるのは「食感」です。羽釜の素材はアルミや銅が使われており、熱伝導率がいいので炊きあがりが短時間で済み、熱も羽釜全体に伝わります。そうすることで米一粒にまでしっかりと熱が加わるので、炊きムラがありません。

また羽釜の形状は激しい対流が起こるので、その対流に米が踊らされることで均一に熱が加わり、歯ごたえのあるシャッキリとしたご飯に炊きあがります。歯ごたえのあるかためのご飯が好きな方は、羽釜で米を炊くと大変美味しいご飯が食べられるでしょう。

羽釜で米を炊く手順とは?

炊飯器で米を炊いたことはあっても、羽釜で米を炊いた方は少ないでしょう。羽釜はかまどを使うイメージですが、最近の住宅でかまどがある方は少ないでしょう。しかし、かまどがなくても、ガスコンロや固形燃料が使えれば羽釜で美味しい米が炊けます。その手順を解説していくので、ひとつずつ見ていきましょう。

まずは下準備から

米を炊く前に「羽釜の洗浄」と「米の下準備」をしておきましょう。羽釜は使用前に必ず洗います。このとき洗剤は使わず、スポンジと水で優しく汚れを落としていきましょう。きれいになったら乾いた布で拭き取り、水滴が残らないように仕上げます。米を研いだあとは水に浸けておきましょう。目安として夏場は20分、冬場は30分前後とし、その後はしっかりと水を切っておきましょう。

羽釜に水と米を入れる

下準備が終わったら羽釜に水と米を入れていきます。水の量は米の1.3倍ほどといわれており、米一合(約115g)に対して水150ccが目安です。羽釜や米の種類によっては、水の量を調節する必要があるので注意してください。水の量が分からなくなったときの対処法として、「手が水に浸かる量」や「人差し指の第一関節の量」といった計り方があるのも覚えておくといいでしょう。ここからは蓋を取ったり動かしたりしないことが、美味しいご飯が炊けるコツなのを忘れないでください。

火にかける

ガスコンロに羽釜をのせ、火にかけます。昔から「はじめちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣いても蓋取るな」といった言葉はありますが、これは火の調節が難しいかまどで炊く場合のことで、ガスコンロの場合ははじめから強火で問題ありません。強火で沸騰させ、沸騰後は弱火で10分ほど炊いていき、その後は火を止めてそのまま置いておきましょう。羽釜内部には熱が残っているので、火を止めても米は炊き続けられています。

米をじっくり蒸らす

火を止めてから10分程度は蒸らしの時間で、しっかりと時間を取ることで米の食感や風味が整ってきます。米の量や羽釜によって時間が異なるので、10分~20分程度を目安に調節するといいでしょう。

羽釜は使用後のお手入れも大切

炊飯器の釜とは違い、羽釜を長く使うにはしっかりとしたお手入れが必要です。お手入れの仕方だけでなく保管の方法も解説していくので見ていきましょう。

使った後はしっかりと洗う

使用前と同様に、しっかりと洗うことが大切です。ただ水で流すだけでなく、スポンジを使ってしっかり汚れを落としましょう。金たわしや洗剤を使うと、羽釜を傷つけ、味に影響が出てしまうので、決して使用しないでください。

しっかりと乾かす

羽釜に水分が残っているとサビの原因になるので、しっかりと拭き上げて乾かしましょう。また保管する際には箱や容器などには入れず、湿気や直射日光が避けられる風通しの良い場所に置くことが重要です。

羽釜は定期的に使う

「炊飯器の方が手軽だな…」と使用頻度が少なくなるかもしれませんが、定期的に使用することがおすすめです。羽釜を長持ちさせるコツとして、定期的に使用することで劣化を防ぐことにつながります。もし使用しない期間が長くなりそうなら、半年に一度は羽釜に水を入れて沸騰させることでも問題ありません。

まとめ

羽釜は熱伝導率がいいので短時間で炊きあがり、米一粒にムラなくしっかりと熱を加えられるのが特徴です。炊きあがりは歯ごたえがあるかためのご飯になるので、そういったものが好きな方に羽釜はおすすめです。事前に米を水に浸けておき、羽釜に米と水をいれたら強火で沸騰させ、その後は弱火で10分、蒸らしに10分を目安に炊き上げましょう。

使用後の羽釜もしっかりと洗い、風通しの良い場所で乾かすことで長く使うことが可能です。美味しい米を食べるためにも、お手入れは忘れずにおこないましょう。

「有限会社菊富士」では、羽釜で炊いた美味しいご飯にあう季節の料理を提供している、和風居酒屋です。旬の魚介類を中心に豊富なメニューがございますので、ぜひ一度ご来店ください。